昨年はこの舞台にさえ立てなかったファイナルシリーズ。レギュラーシーズンを3位で通過したBlacktown FCは、ファイナルシリーズ第一戦Blacktown Spartandsを3-0で下し、決勝進出を掛けて、レギュラーシーズン1位のBonnyrigg White Eaglesと対戦しました。試合前のウォーミングアップの宮澤の表情からも、この試合に掛ける意気込みが感じられます。
今年のBlacktown FCの快進撃の中心的存在である、通称「ゴリゴリ」、と呼ばれている、Travis Major。とにかく体の強さと、前への推進力が半端ではありません。粗削りだったテクニックも、今シーズン随分磨かれ、近いうちにAリーグから声が掛かってもおかしくない選手です。
そしてもう一人、Blacktown FCにいなくてはならない存在である、Kearyn Baccus。オーストラリアのアンダー20の代表歴もあり、3年前にはフル代表のトレーニングキャンプに呼ばれた経歴を持つこの選手は、宮澤龍二と同様、なぜこのレベルでプレーしているのか?と思わざるをえない程の、テクニック、視野、フィジカルを持ち備えた選手です。
そして、この試合でもトップ下のポジションで出場し、相手に脅威を与えていた宮澤龍二。度々シュートを放つものの、ゴールには結びつかず。そして試合は0-0のまま迎えた後半終盤に動きます。
左サイドからの宮澤のクロスに相手ディフェンダーが思わずハンド、このPKを、Kearyn Baccusが落ち着いてネットの隅へ決め、Blacktown FCが貴重な先制点を決めます。
後がなくなったBonnyrigg White Eaglesは、総攻撃に出るものの、既に時計は92分を周り、Blacktown FCの決勝進出を告げる試合終了のホイッスルが会場に鳴り響きました。
この劇的なクライマックスに切れたBonnyrigg White Eaglesのサポーターが、グラウンド内に発煙筒を投げ込む事態にまでなりました。
レギュラーシーズンを首位で通過したものの、このBlacktown FCとの戦いに負け、次週のSydney Olympicとの負けたらシーズン終了のサドンデスマッチに挑むことになったBonnyrigg White Eagles。この写真が選手の落胆度を物語っています。
そして2014レギュラシーズンのNSWNPL1のオールスターが発表され、宮澤龍二が外国人選手としては唯一、ベスト11のメンバーに選出されました。さすがにここまで活躍して外れる事はないだろうとは思っていましたが、彼がこれだけ活躍してくれたお蔭で、今シーズンのNSW State Leagueでの日本人選手の評価がかなり上がった事は、間違いないでしょうね。
以下のリンクから詳細を確認できます。
2014 IGA NPL All-Star Team of the Year
Ryuji Miyazawa (Blacktown City)
One of the best imports ever to grace the state league competition, Japanese born attacker Ryuji Miyazawa went to another level in 2014.
With fellow Japanese stars Go Shirai and Taiga Soeda just missing out on the team, Miyazawa flies the flag for Japan in this All Stars team.
His knack for turning a game on its head with his trickery and skill and his ability to conjure up goals from nothing has helped fire Blacktown City to new heights. With 11 goals this season he will soon be on the radar of the A-League clubs and his partnership with Travis Major was a highlight of the season.
残すはあと1つ!という事で、次回はNSWNPLのファイナル特集です。お楽しみに!
オーストラリアでプロサッカー選手を目指す男達
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