2012シーズンプレー集の第3弾は、 Parramatta FCの齊藤 晃義です。
多くのAリーガーを育ててきたParramatta FCのコーチをして『Aリーグのどこのチームにいっても直ぐに即戦力』と言わしめた斉藤。普段は物静かな青年ですが、サッカーに対する姿勢が素晴らしく、決してサッカーにマイナスになる事はしない男です。現在は日本で休暇中(?)ですが、NSWプレミアリーグの某チームが彼に興味を持っており、もしかしたら来シーズンもオーストラリアでプレーする可能性があるかもしれません。
3日程前でしょうか、NSWプレミアリーグの系のチームのコーチから『誰かいい選手いないか?』と携帯にテキストメッセージが来ましました。『今はいないけど、来年にくるよ』と答えると、『今シーズンXでプレーしたOとYは来期はどうするんだ?』と聞いてきたので、『2人とももう決まってるよ』と答えました。すると『ぜひ2人とも獲得したいけど、交渉はまだ可能か?』ときたので、実際は2人とも最終的に来シーズンプレーするチームとの契約書にはサインをしていないものの、『可能性はゼロだね』と返しました。給料も他チームよりもいい条件を提示できるとまで言ってきたのに、なぜこのオファーを断ったのかといいますと、今シーズン、このチームは所属するすべての選手の給料が最低10週間未払いで、僕の知り合いのオーストラリア人は、1試合1000ドルという条件で契約したものの、未だに一銭も貰えていないという状況に置かれている位、給料の支払いの面で問題があるクラブだからです。こういった選手に対する給料の未払いでクラブが消滅、降格になったケースがいままであり、しかもクラブと選手間で交わしたはずの契約書に法的効力がなく、選手も泣き寝入りするしかないという事も発生するので、クラブが財政的に健全かどうか、クラブが準備する契約書が正式なものか、という事が、チームと契約する際にとても重要になってきます。
今までこの選手のサッカーサポート業をやってきて、契約時に提示された金額と実際に貰った金額が違う、とか給料が1ヶ月位未払いだ、という相談(?)を多く受け、クラブを相手に取り立てに行ったりもしましたが、
この契約書さえ持って行けば、貰えない事はありませんでした!
オーストラリアでプロサッカー選手を目指す男達
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