大学卒業後、東京都内の高校で3年間高校教師として勤務するものの、海外でサッカーをプレーするという昔からの夢を諦めきれずに2013年3月に仕事を退職、4月にオーストラリア、シドニーへ渡ってきた元高校教師、染谷祐一君のインタビューです。
インタビュアー:オーストラリアに来る事になったきっかけを教えてください。
染谷:高校教師として勤務しながら生徒の進路相談をしていた時、自分は学生時代に抱いていた夢(海外でサッカーをプレーする事)に対して真剣だったのかな?と考え始め、人生一度きりなので、やりたいことをやらずに後に後悔したくない、という思いでオーストラリアに来ました。オーストラリアを選んだ理由としては、今後高校教師として復帰する際、英語ができればプラスとなってくる点、そして多民族国家である為、様々な違うバックグラウンドを持った人達と知り合い、異文化を理解する事によって、自分自身の視野も広げられるというこの2つの点が大きいです。
インタビュアー:今までの4か月間のオーストラリア生活を振り返ってみてどうでしたか?染谷:日本での仕事だけの生活から解放され、こちらでは自分がやりたかったサッカーと英語の学習に多くの時間を費やす事ができ、とても毎日が充実しています。サッカーはクラブの練習が週2回と土曜日に試合、そして他の日は日本人プレーヤーと一緒に練習と、ほぼ毎日サッカーをしています。今住んでいる選手寮の目の前に芝のグラウンドがあるため、時間さえあればそこでジョギングをしたり、ボールを蹴っていますね。所属するクラブチームは途中から加入したのにも関わらず、ずっとスタメンで使ってもらっていて、ピッチ内だけでなく、プライベートでもチームメートとは仲良くさせてもらっています。語学学校はとりあえず3か月通いましたが、まだまだ英語で意思疎通をとるに苦労するレベルなので、サッカーをしていない主に午前中の時間は、自分で英語の勉強をしています。
インタビュアー:今後の予定について教えてください。
染谷:来シーズンもオーストラリアでプレーする予定ですが、ビザの延長の為、来月にファームに行く予定です。日本にいた時点では、オーストラリアのファームで働くという予定は全くありませんでしたが、現在既にファームで働いているサッカー仲間から話を聞くと、ファームでの生活もそれなりに楽しいとの事なので、どんな生活が待っているのかワクワクしています。ただ、オーストラリアに来た一番の目的はサッカーと英語である為、ファームに行ってもサッカーのトレーニングは続けていく予定です。
インタビュアー:海外での生活、サッカーを考えている方へのアドバイスをお願いします。
染谷:自分が日本で高校教師として働いていた時は、仕事がとても忙しく、睡眠時間も平均4時間という毎日でしたが、こちらに来てみて、人生って自分のやりたい事をやってエンジョイしたもの勝ちだな、という事に気付きました。ワーキングホリデービザが取得できる30歳までなら、海外で数年生活して日本へ戻っても全然問題ないと思いますし、逆に海外での経験が、その後の人生をより豊かにしてくれるのではないかと思います。日本で仕事を辞めて海外へ渡るというのは簡単に決断できるものではないし、相当エネルギーを使う事ですが、僕は自分が仕事を辞めてこちらに来た事が、正しい選択だったと思っています。海外での生活はもちろん大変な事の方が多いですが、自分を成長させる環境に身を置きたいのなら、海外生活はぜひ経験してみるべきだと思います。
オーストラリアでプロサッカー選手を目指す男達
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