NSWステイトリーグディビジョン2のファイナルシリーズ第一週目が、先週の土曜日に行われました。この日はRydalmere Lions FCの伊藤輝紀と、Prospect Unitedの佐々木勇二が、スタメン出場しました。
Rydalmere Lions FCの右サイドバックでプレーする伊藤輝紀
Prospect Unitedの左ミッドフィルダーでプレーする佐々木勇二
この試合で負けた方がシーズン終了という緊迫した一戦で、ポジション上、マッチアップする機会が多かった両選手、ゲーム終了まで両者とも一歩も譲らない戦いが続きました。
このステイトリーグディビジョン2というリーグ、NSWステイトリーグでは一番下に位置するリーグですが、チームの完成度では上のカテゴリーのクラブに劣るものの、個人の技量で言えば、NSWプレミアリーグでも十分通用するだけの実力を持つ選手も多くプレーしており、ロングボールを多様うするクラブが多いだけに、逆にフィジカル的な強さを持ち合わせていなければ、かなり日本人が活躍するには厳しいリーグです。
Rydalmere Lions FCは、監督のTony Basha氏のコネクションで、シーズン中盤に、インド一部リーグでプレーしている選手の獲得や、NSWプレミアリーグの一位クラブのスタメン選手を獲得するなどの大型補強を施し、レギュラーシーズンのチャンピオンシップでは優勝、来シーズンのディビジョン1昇格を既に決めました。一方のProspect Unitedも、マンチェスターユナイテッドユース出身の選手や、スコットランドの2部でプレーしていた選手を揃え、シーズン序盤までは首位を独走するものの、結局シーズンを3位で終え、このプレーオフへ臨む事になりました。
試合はRydalmere Lions FCが2点を先制、後半中盤にProspect Unitedも1点を返し、そこからProspect Unitedが数多くのチャンスをつくるものの、ゴールには結びつかず、結局2-1で終了のホイッスルが鳴りました。
試合には勝利したものの、試合内容にはかなりの不満があり、全く喜んでいなかったTony Basha氏。すでに来シーズンのディビジョン1へ向けたチーム作りを始めています。
試合後の伊藤、佐々木両選手。佐々木勇二にとっては、これで今シーズンが終わってしまいましたが、サッカー人生で一番の素晴らしいシーズンが過ごせたと、感想を語ってくれました。伊藤輝紀は次の試合がセミファイナル、負ければシーズン終了というゲームがまだ続きますが、是非とも決勝まで上がり、決勝トロフィーを掲げてほしいものです。
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