このブログでも以前に一度ご紹介したことがある、現在最年長のサッカーチャレンジャーである篠塚雄一郎氏について、今回は取り上げたいと思います。
篠塚氏は現在34歳、このブログで取り上げてきた今までのチャレンジャーの中では、最年長です。しかし34歳にして、日本での安定した職を捨て、なにも保障されていないオーストラリアへ渡ってきただけあり、サッカーに対する真剣さは、群を抜いています。彼の24時間は、サッカーと英語の習得、そして自己の成長の為にすべて費やされているといっても過言ではありません。
そんな篠塚氏に、オーストラリアに来る事になったきっかけから、現在の生活、そして今後についてインタビューしました。
インタビュアー:まずは現在の生活について、教えてください。
篠塚:午前中から午後の1時頃までシドニー市内にある語学学校で英語を勉強し、それから夕方まではサッカースクールでコーチングのアルバイトをしたり、学校の宿題をしたりしています。クラブのトレーニングがある日は7時から約2時間行い、トレーニングがない日は、ジムに行ったり、日本人のサッカー仲間とトレーニング、もしくはサッカーアカデミーで汗を流しています。語学学校に関しては、授業内容についていくのが大変ですが、毎日新しい事を学べる喜び、テストで目標点数を取れた時の達成感というものを味わえ、とても充実しています。そして何より、様々な国籍の友達を作れたというのが、一番の収穫ですね。サッカーに関しては、現在所属しているNSW大学サッカーチームのトレーニング施設が素晴らしく、チームメートもとてもフレンドリーで、プライベートでも結構ホームパーティー等に誘ったりしてくれます。僕ともう一人の日本人以外、すべて英語がネイティブのオーストラリア人なので、英語の勉強にもなりますね。彼らがフルスピードで話している時は何を話しているか殆ど分かりませんが。(笑)そしてオーストラリアでのサッカー生活を語る上で絶対欠かせないのが、サッカーアカデミーです。現在、週2回ほど参加しているこのアカデミーですが、とにかくトレーニングの質が高く、一緒にトレーニングしている人達も、Aリーグのユースの所属だったり、オーストラリアの20歳以下の大領歴があったりと、日本にいた時からすると想像もできないようなレベルのプレーヤー達とトレーニングを行っているので、そういった自分より上手なプレーヤーのテクニックを盗んだりもできるという点が大きいです。現在、豪州ソリューションズの選手寮で、他の日本人選手と共同生活をしているのですが、年齢もバラバラでいろんなバックグラウンドをもった仲間達と、サッカーのトレーニングをしたり、飯を食べに行ったり、将来について語り合ったりと、これも日本では絶対に経験できなかった生活なので、とても毎日が新鮮で刺激的です。大げさに聞こえるかもしれませんが、今、人生で一番ハッピーな時間を過ごしています。
インタビュアー:喋るのが苦手と言っていたのに、すごい長い回答をありがとうございます。(笑)それでは次の質問ですが、そもそもなぜ、34歳という、決してサッカー選手として若くない年齢でオーストラリア行きを決心したのですか?
篠塚:20代の頃は、海外でサッカーをやろうとなんて考えた事もなく、実際仕事に追われる毎日で、サッカーも月1回か2回できれば多い方でしたが、30代になり、一度きりの人生なので、自分がやりたいことを悔いが残らないまでやってみようという気持ちが強まってきました。歳も歳なので、実際この34歳という年齢で海外でサッカーができる場所がないかとネットで色々調べていたところ、このブログの運営先である、《豪州ソリューションズ》のサイトを見つけ、何回か担当の宮下さんとやりとりをする中、オーストラリア行きを決意しました。
インタビュアー:それでは今後の予定を聞かせてください。
篠塚:とりあえず今シーズンが9月に終わった後は、サッカーアカデミーでトレーニングをしながら、10月中旬頃から始まる来シーズンのトライアルに備えていきたいと思います。現在のビザは今年の12月までですが、自分が目標とするレベルのチームに入れるかによって、オーストラリアでの滞在を延長するのか、もしくは日本に帰るかを考えていきたいと思います。
インタビュアー:最後にオーストラリアでのサッカーチャレンジ、留学を考えている方へのアドバイス、メッセージをお願いします。
篠塚:自分の場合はオーストラリアが初の海外生活だったので、来る前は不安な事が色々ありましたが、来てみるとなんとかなるもので、今はこちらの生活をとてもエンジョイしています。オーストラリア人は初対面でもとてもフレンドリーに接してくれて、消極的な性格の自分でも、すぐチームメートとも仲良くなれたし、サッカーをする環境も、天然芝と人工芝だけで、現在プレーするチームの施設自体は、日本のプロチーム顔負けのレベルだと思います。こっちに来てみて、日本みたいに年齢をさほど気にせずに生活できる事、みんなセカセカしてなく、人生をエンジョイしている感じも、とても気に入っています。自分は30を過ぎてこっちに来ることを決めましたが、20代にこっちに来てればもっと違った生活ができたんじゃないかな、とも思いますが、とにかくこの年齢でもオーストラリアに来て、自分が好きなサッカーをしながら毎日を充実して過ごしているという事に感謝しています。サッカーでオーストラリアに来るにせよ、語学研修で来るにせよ、オーストラリアでの生活の経験は、必ず今後の人生の役に立ってくるので、迷っている方がいたら、直ぐにでも準備して来てください!とアドバイスしたいです。
インタビュアー:ありがとうございました。
オーストラリアでプロサッカー選手を目指す男達
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