5週間の短期サッカー留学を終えて、先週日本に帰国した高校2年生の駒崎公一君。当初は4週間の滞在予定でしたが、参加したクラブチームがセミファイナルに進むことになり、帰国1日前に急遽フライトを1週間延長しました。以下、駒崎君のコメントです。
今回、平日は2つのサッカーアカデミーと、1つのクラブチームの練習に参加、週末はクラブチームの試合と、サッカー三昧のオーストラリア生活を過ごす事ができました。上はオーストラリアン・サッカーアカデミーに参加した際の初日の写真です。正直、英語があまり話せない自分が、うまく溶け込んでいけるかという不安がありましたが、練習が始まる前から、向うから一緒にボールを蹴ろうと話しかけてくれたり、どこに住んでいるの?とかどれぐらいいる予定なの?とか色々質問をしてくれるなかで、すぐにみんなと仲良くなる事ができました。アカデミーに参加している年齢層も自分とほぼ同年代が多かったし、練習内容も日本の高校でやっている事と似ているものが多かったので、楽しんで参加する事ができました。
このアカデミーの選手達は、この地域の中でもかなり上のレベルの選手が多いとの事でしたが、日本人と比べるとキックの精度だったりボールタッチといった部分は決して上手ではなかったです。ただ、体が大きくてフィジカルが強く、とにかく失敗を恐れない、日本人だったらパスを出すところを強引にシュートを打つ、外れても何回もチャレンジする、といった印象を物凄く受けました。僕はどっちかというとセイフティーファーストのプレーを心掛けているプレーヤーなので、こういった強引さをもっとプレーに出していく事も重要だな、という事を感じました。
この上の写真は、もう一つのアカデミーであるTFIというアカデミーです。このアカデミーは、下は10歳から上は30歳位まで、広い年齢層の選手が参加しています。誰でも参加できるアカデミーでなく、ある程度の実力がないと入れない為、参加者のレベルはとても高いです。こっちのステイトリーグでプレーしている宮澤さんや川崎さん、そして脇野さんといった日本人の方や、オーストラリアアンダー20の代表歴があるジョシュ、韓国アンダー17の代表歴があるリュウ、シンガポールのプロでプレーしていたジュリア等、すごい実力のある方達とトレーニングできた事により、自分の実力のなさ、そしてこれからどのような部分を伸ばしていかなくてはいけないかという事を、肌で感じる事ができました。
トレーニング自体は、日本ではあまりやった事ないような、個人のスキル、体力を上げる為の内容が多かったですが、とにかくトレーニングがきつく、特に体幹トレーニングは今まで経験した事のない位のレベルでした。このアカデミーで、半年、1年と続けてやっていけば、選手として相当レベルアップできるな、と感じました。
週末のクラブチームでの試合の写真です。シーズン途中から参加したのにも関わらず、ずっとスタメンで使ってもらいました。ピッチに立っているのが自分以外、全員外国人というシチュエーションが凄く不思議で、本当にオーストラリアに来てサッカーをやっているんだなーってちょっと感動しちゃいました。チームのフォワードに身体能力だけで点を取りまくるストライカーがいて、やっぱり黒人は違うなーなんて思いましたね。
セミファイナルに上がると決まった時点で、セミファイナルとファイナルもどうしてもプレーしてくれとコーチにお願いされて、チームの実力から考えても、ファイナルは行けるだろうと思い、ファイナルの次の日に帰る便に変更しました。しかし、まさかのセミファイナルでの敗退で、ファイナルでプレーする事はなくなってしまいました。
帰国前日の、豪州ソリューションズ寮での写真です。ホームステイを4週間、そしてこの寮で1週間お世話になりました。オーストラリアでの5週間は本当にあっという間でしたが、学ぶことが本当に多い5週間でした。高校卒業後は日体大学への進学を予定していますが、休学して再びオーストラリアにサッカー留学するという事も考えているぐらい、オーストラリアはとても素晴らしく、また戻ってきたい場所です。最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。
オーストラリアでプロサッカー選手を目指す男達