あっという間の二週間、合計六日間の練習参加も先週の金曜日で終了し、結論から言うと、契約には至りませんでした。私自身は三日、ソーリー前山氏は六日間すべての練習に付き添い、彼の練習参加を見守った訳ですが、金曜日の練習後に監督から直接言われたのは、テクニック的にも素晴らしいし、練習に打ち込む姿勢も素晴らしい、しかしシーズンが終わってから三ヶ月近く試合をしていない為、試合感、そしてフィットネスレベルという点に関して、不安が残る。今回は直ぐにでも試合に出場して活躍できる選手を探しているため、オファーを出すことはできない、という事でした。
宮澤自身としても、六日間の練習を通じてかなり手応えを感じていただけに、オファーできないと言われた時は、さすがにガッカリした表情を隠しきれず、シドニーまで帰路の車内でも、宮澤はもちろん、ソーリー氏の落胆度が半端ではなかった訳ですが、その日の夜にBlacktown FCのフットボールマネージャーから私(宮下)に、一本の電話が掛かってきました。
シドニーの邦人向けの情報誌、チアーズに特集された宮澤の記事を、チームスタッフに必死に説明するソーリー氏。最終日には、チアーズの社長さんである、大庭さんも応援に駆けつけてくれました。
Blacktown FCのフットボールマネージャー
(先ほどCentral Coast Marinersの監督と話し、今すぐ契約のオファーは出せない。しかし宮澤の実力を高く買っており、十分Aリーグで活躍できるだけの技術は持っている。ゲーム感、フィットネスレベルさえ戻れば、是非契約をしたいので、今シーズンが終わった後の6月、もしくは7月からの来シーズンへ向けた四週間のプレシーズントレーニングに招待をしたい。もちろんこのトレーニングへの招待は、契約を大前提としたもので、6月まではNSWプレミアリーグでプレーして、コンデションを上げておいて欲しいとの事だ。)
という事で、今シーズンもCentral Coast Marinersのプレシーズントレーニングは始まる6月か7月頃までは、Blacktown Cityでプレーする事が決まった宮澤龍二。半年後に再度、Central Coast Marinersでのトレーニング参加が決定しているだけあり、今の彼のモチベーションは最高潮に達しています。更にこのBlacktown Cityですが、近日、正式に他の日本人選手との契約が発表される予定です。現在、NSWプレミアリーグの練習に参加している豪州ソリューションズ所属の日本人選手が数名いますが、契約が決まり次第、このブログでも発表したいと思います。
オーストラリアでプロサッカー選手を目指す男達